用の山の桜

エドヒガン

県指定天然記念物

(大洲市河辺町北平)

 国道197号から県道55号を旧小田町方面へ進み細い山道をひたすら登って行くと、集落が途切れるあたりにある。

 老桜は、県道の左側石垣の上に、道路を見下ろすような姿で立っている。幹周4.24mの巨大な幹は空洞化し、主幹と大枝は欠落して、中枝3本だけで生きている。樹齢は350年と言い伝えられている。花径は2426ミリで、小形の一重の花が平開する。蕾は濃い紅色で、開花後も他のエドヒガンに比べて少し紅が濃く、わずかに紫色を帯びた淡紅紫色で、周辺の緑によく映える。

 農家の人は、この桜の開花を見てサツマイモの種芋を植えると言う。そうすると霜の被害が少ないとのことである。標高800mのこの地方ならではの伝承である。

撮影日 200747日(満開)




巨大な幹は空洞化し穴が開いている    看板には天然記念物 用の山桜 とある
 


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