薄墨桜

エドヒガン

市指定天然記念物

(松山市下伊台町)

 松山中心部から国道317号を奥道後方面へ進み、奥道後温泉手前で左折して伊台方面ヘ向かう。2kmほど行くと右側に西法寺の山門があるので、その脇を入る。

 桜樹は3代目とのことで、1995年に植えられた若木である。花は八重で十六弁が多いが、十七〜十九弁のものもある。花径は30ミリ前後で花弁の輪郭がはっきりしており、端正な形をしている。色は上品な淡紅色で、花びら周辺部はわずかに紅が濃い。ここだけにある固有種として「伊予薄墨」の品種名が付けられている。

 天武天皇の御世、皇后が湯治のため道後温泉に来駕された。その折り、西法寺で祈願を行なったところ皇后の病気が治癒したので、喜んだ天皇は薄墨色の綸旨と1本の桜の苗を西法寺にお贈りになった。それが名前の由来である。

撮影日 200747日(満開)










いってこうわいレポートへ戻る   愛媛の名桜へ戻る   トップへ戻る