大宝寺のうば桜
エドヒガン
市指定天然記念物
(松山市南江戸5丁目)
松山市南江戸の環状線フライブルグ通りを北進し松山総合公園手前の信号を左折して、少し進んだ所を右折した大宝寺境内にある。
花は白に近い淡紅色で、エドヒガンとしてはやや大形の花弁が半開し、清らかな中にも華やかさがある。この桜の特徴は、枝の太い部分や幹などにも直接花を付けることにある。特に地際にポツンと咲く花を、土地の人々は「乳房咲き」と称している。幹は地際から車座に6本出て珍しい形をしているが、これは根元から芽吹いた芽が成長した後に主幹が枯れたものである。
小泉八雲の小説「怪談」の「うばさくら」は、この桜にまつわる昔話を題材にしたものである。昔この地方の長者の娘が病にかかったので、乳母が大宝寺の薬師様に身代わりをお願いすると、子供は助かったが乳母は亡くなった。乳母の遺言通り桜の木を植えると、幹に咲いた花は乳のように白く、形は乳母の乳房のようであったと伝えられている。
撮影日 2007年3月10日(咲き始め)
撮影日 2007年3月18日(3分咲き)
撮影日 2007年3月21日(5〜7分咲き)
枝によっては満開
撮影日 2007年3月24日(満開)
本堂は県下最古の木造建築物で国宝です。
撮影日 2007年3月26日(散り始め)
満開の後の花びらの絨毯も見逃せません。
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